「世界は本当に多様なんだってことを常に意識できることが、とても大切なんだ」石川直樹



2004アーカスアートセミナー第1回目 「イメージのなかで旅を続けられたら...」に行ってきました。

「世界は本当に多様なんだ」という言葉を繰り返し言っていました。
そのなかで、「世界は多様であるということをみんなが意識できればきっともっと他人に寛容になれると思う」と言う言葉をぽろっと言っていたのが印象的でした。

石川さんは高校生のころから世界中を飛び回り、写真と文章で表現し続けている人です。
北極点から南極点までを旅するPole to Pole projectの参加、ミクロネシアの古老からカヌーで太平洋をGPSなどの計器なしで航海することができる伝統航海術を学んだり、その活動は多岐にわたります。

その石川さんを招いた地元の芸術活動の拠点であるアーカススタジオ 主催のアートセミナーに行ってきました。

石川さんのプレゼンは、なんでもないことのように淡々とすすんでいきます。
すごいことをやってしまう人に共通する性質としてよく感じるんですが、変な気負いがなく自分のやりたい事をただやっているという印象があります。
その一つに冒険家といわれることには違和感があると言っていた点があります。 
自分は決して冒険をしているわけじゃない。今はもうだれも行ったことがない場所なんて地球上にはもうなくて、いわゆる前人未到の地であるとか、だれもやったことがないことをするような冒険の時代は終わっていると。
自分はただ行きたいところにいってそれを感じていきたい。 

本当にただそれだけなんだろうなというのがよく伝わってきました。
冒険というのはそれこそ、日常のなかで生活していくなかで大きな冒険はいっぱいあるんで、とても勇気がいることはいっぱいあるんだと。

質問のコーナーで、大学生の方が質問していた構図がとてもおもしろかったです。
大学生は興奮してほとんど質問になってなかったんだけど、かれは石川さんに「気負い」とか「気合い」とか「世間との折り合いと戦いかた」「普通に就職するのではなく人と違うことをする事の不安とどう戦ったか」みたいなものを期待していたように感じるんです。違ったらごめんなさい。
石川さんはただ淡々と、最初のときに行き先について嘘をついたぐらいで特に親とも衝突せず、就職活動もせずただやりたい事をやっていただけ、そこにはなにも葛藤は見えなかったんです。
コミットメントが明確なら葛藤や努力なはないということは知ってはいましたが、ここまで対比的にきれいに見える例もめずらしいなと思いました。 
そういえば、その大学生は質問の最初に自分は就職活動をしちゃいましたとまるで悪いことみたいに言っていました。

ほんとうに本気であるときはかえって鼻息はしずかで、本人としては当たり前だったりするもんですね。
見た目をきにせずにそれぞれ好きな事を一生懸命やればいいんだっていうのはきっとなんとなくみんなわかっているんだけど、どうしたらいいんだろうってみんなと違うようなことをやって大丈夫なんだろうかとか、そうゆう不安があると思う。 たぶん多くの親もそうゆうのがあって子供には決して冒険をさせないのではないだろうか。

とても普通で、しかし勇気づけられたセミナーでした。

石川直樹さん公式Webサイト
http://www.straightree.com/

Posted: 水 - 11月 3, 2004 at 01:04 PM      
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